どうも、ひろべえです。
今回はマニアックな話です。
キジハタ/アコウを釣っていて、こんな疑問を持ったことがある人はいませんか?
「この子、めっちゃ睨んでる」「なんかマヌケな顔だな」「愛嬌があってかわいい」
いやいや、魚が好きすぎて表情が見えるとか、そんな話ではなく、誰が見ても顔つきに個体差があるんですよ。
その中でも特に個体差が出るのが”目”ですね。
なぜ、こんなにも目つきが違うのか?
キジハタの目線に意味はあるのか?
今回はキジハタの目線をテーマにした記事です。
この記事を読めば、いつもと違う角度から探れるようになるかもしれません。
「個体によって目つきが違う?」
この2枚のキジハタを見比べてください。


明らかに違いますよね?
下向きの個体は、たまたま下を向いたわけではなく、常に下を向いています。
もちろん、釣り上げてからの話なので、水中での目つきは分かりません。
余談ですが、アロワナという魚には目垂れと呼ばれる症状が出る時があります。
水槽飼育下である条件になると目垂れするそうです。
僕的に気になるのは以下の2つです。
1.高い位置に水槽を配置している
2.水槽の底に他の魚がいる
野生のキジハタに当てはめるなら1.は泳いでいるレンジで、2.は底に棲む魚や甲殻類などでしょうか。
キジハタはロックフィッシュなのでボトムにベッタリなイメージをしている方も多いですが、想像しているより上のレンジにいる時もあります。

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水中映像を見ていると中層より上にいることもあるので、個体によっては下を見ている子もいるんだと思います。
そのような個体は食い上げるよりも、食い下げた方が楽なんでしょうか?
確かにボトムを壁として使えば、追い込むのが少しは楽になるので、要領が良い子は食い下げそうですね。
敷石などが陸に向かって斜めに配置されている時、手前で釣れる個体は目垂れをしていることが多い気がします。
かなり手前で食ってきた2匹を例に挙げると、43cmの個体は満潮止まりで目垂れ無し、52cmの個体は爆風&激流で目垂れ有りだったので、潮の速さと活動するタイミングと目垂れの有無も関係有りそうです。

ナショナルジオグラフィックが撮影したハタの捕食シーンでは、ターゲットの魚をボトムからわざわざ違うレンジに追いやって食べやすい角度から吸い込むバイトをしているように感じました。
先ほどの条件を当てはめて考えると、食い上げがメインの個体は目が正面で、食い下げがメインの個体は目が下寄りだと推測することもできます。


釣果情報の画像を見て、ワーム選択やアクション方法を変えるなどの戦略が取れるので他のアングラーより有利になることは間違いないです。
例えば、食い上げメインの個体にはシンカーウェイトを軽くして、食い下げメインの個体にはシンカーウェイトを重くするなど、風や潮の強さ以外でもシンカーの重さを変えれるようになります。
僕は10gがメインですが、14gを使っている時の方がでかいのが来ることが多いです。
これは地域差があるので、あくまでも僕の活動エリアでの話になります。
他にはワームのサイズを変えることで沈下速度を変えるテクニックもあります。
沈下速度が遅ければ上を意識している個体に長くアプローチでき、逆に速ければ下を意識している個体に長くアプローチできるってわけです。
このように普段とは違う戦略を組むことで、取れなかった一匹が取れるようになってきます。
よろしければ、参考にしてみてください。
今回は以上になります。
さいごまでありがとうございました。
NICE FISH FOR YOU
by 釣りなう